魔法世界の灯り
最近はwebでも気軽に他人が書いた漫画や小説が読めるようになって、自分でも書いてみたりしていて、その中でめちゃくちゃ気になることがある。
ファンタジー世界における水道ガス電気の存在についてだ。
とりあえず一番気になる電気の話を考えたい。
ファンタジー世界というと、一部近未来の話を除いては、現代よりもライフラインの整備や技術が劣っている場合が多いように思う。
移動は徒歩か馬などの動物、もしくは魔法や魔物の類。
貴族がいて庶民がいて、奴隷がいることもあって、お城とかお屋敷があって、メイドさんがいる。
つまり、家事や移動その他、現代なら機械に頼っている部分にめちゃくちゃ人手や時間が必要だということだ。
魔法が電気や蒸気機関の代替となっているのかもしれないが、割と一般庶民は魔法が使えないただの人間である設定も多い。
となると、ものすごく素朴な疑問が出てくる。
家の中の明かりってどうなってるんだろう。
ろうそくとか液体燃料のランプとか、電気発明以前の文明で生活しているのだろうか。
だとすると家の中はすごく暗そうだ。火事も多そう。
明かり取りの窓が付いているかもしれないが、明るいのは日中だけだ。夜はやっぱり、さっさと寝てしまうのだろうか。
街灯はどうなんだろう。
酒場が出てくることも多いし、仮に火を使った明かりを光源としているなら、大きな提灯のような灯りかシャンデリアのような光の反射と量で頑張るものになりそうだ。
葛飾応為の絵に灯りが綺麗な作品があったから、繁華街や大きな店の室内は割と明るいだろう。しかし外に出たら真っ暗じゃないだろうか。
実際、江戸の頃はあんまり真っ暗で隣を歩いているのが誰かもわからないような話があるくらいだ。夜道は危険だ。
もし魔法が完全に電気やガスの代替となっているなら、エネルギー源はどこにあるんだろう。
魔力が人間や動物の体内で生成されて、容量に個人差がある世界(いわゆるMP式)が多いと思うのだけど、魔力が化石燃料と同じような使い方をされているのであれば、各家庭で毎日、家電(電?)に魔力をチャージしているのだろうか。
そうなると一般市民は一日の生活に使う魔力をチャージするだけで使い切ったりするのかもしれない。
もし街灯があるなら、ガス灯の管理をしていた点消方みたいな、点けて回る係の人がいるのかもしれない。素敵だ。
もしかすると貴族の家には毎日魔力を絞られるだけの奴隷がいて、彼らのおかげで魔力が賄われているかもしれない。
なんかここ掘るだけで一本作れそうなレベルな気がしてきた。